海岸通りに春が舞う

ASIAN KUNG-FU GENERATION
3/16@堂島リバーフォーラム

ソラニン
アフターダーク
それでは、また明日
ブルートレイン
ブラックアウト
イエス
マジックディスク
リライト
Easter/復活祭
新曲
新曲
さよならロストジェネレイション
今を生きて
スローダウン
ローリングストーン
スタンダード
タイトロープ

EN.
シーサイドスリーピング
海岸通り
君という花

久しぶりにアジカンのライブへ。久しぶりすぎて前回いつ行ったのか思い出せないくらい久しぶりでした。
多分4年ぶりとか?でもこっちがやっぱりホームだなって思わせてくれる安心感がありました。フロアの熱気、後ろにいて本人達があまり見えなくても身体にぶつかってくる楽器の音。心地よすぎました。

今回のツアーは酔杯と題したアジカンではおなじみのイベント!
アルバムツアーではないのであらゆる年代の曲が聞けて楽しかったなあ。
個人的に好きな曲がピンポイントで繰り出されたので涙腺まで刺激されました。
勝手に、なんだか見透かされているような気分になって、少し胸がざわざわした。


初っ端の「ソラニン」は原作も映画も好きなのと、この曲が世に出た頃の自分の荒み具合を思い出して泣いた。
曲が始まる前にギターのコードがポロンと鳴って、あ、あの曲だ!ってこの感じやっぱり大好き。
次の「アフターダーク」はシングルが出た当時は好きだってそこまで思ってなかった曲なんだけど(ごめん)でも楽曲も年季が入ると熟成されるというか、改めて聞くとこんな曲だったんだね!って気付くことも多い。ということでアフターダーク自分の中でもとても盛り上がって見てました!

続いて「それでは、また明日」。この曲の頃ってわたしはバンド全然聞いてなくて…アルバム「ランドマーク」も未だに全然聞き込めてないくらい。
ライブで見るのは初めてだったんだけど、この曲もとても素敵というか、当時の背景がすぐ浮かぶようで。
「それでは、また明日」と当たり前に言える今日がまたやってくることの歓び。数年経ってまた感じる。

そして「ブルートレイン」からの「ブラックアウト」!
当時は賛否両論でしたがアルバム「ファンクラブ」はやっぱり一番大好きなアルバムなんだよね。
特に「ブルートレイン」はこれまた一番大好きなシングル曲。PV含めて大好きです。
キヨシの変則ドラムパターンはもちろんだけど、歌詞もいつまで経っても胸を打つ。

次の「イエス」って曲、ゴッチがTwitterでたまたま「イエスって絶対捨て曲だよね~」って呟きを見てやってやる!と思ってセトリ入りしたらしい。
わたしは好きなんだけど、確かにどのアルバムに入ってるかしばらく悩んでたのは内緒だよ……。
そのイエスも入ってるアルバムのリード曲「マジックディスク」。
アジカンはどの年代の曲を聴いてもブレていないのが、いつまでも好きな理由だなあって思う。
「リライト」はアニメのタイアップにもなったキラーチューンなはずなのによく聞くと変な曲だよね。
この曲でコール&レスポンスするとは思ってなかった…!
でもイントロが鳴った瞬間のオーディエンスの爆発具合は相変わらずすごい。

このあと今週発売のシングル「Easter/復活祭」を始め新曲を何曲かやってたけどゴリゴリのロック!って感じで、少し前の感じがしてかっこよかったなあ。次のアルバムも楽しみになった。
わたしがバンドから少し離れてしまった理由はいくつかあるんだけど、その中にみんなある日を境に守りに入ってしまったってことがあるんだよね。それは優しさ故なんだけど。
だからまた在りし日に戻りつつあるのかなあなんて、勝手な想像です。

ラストの「タイトロープ」。
三味線コードがなんやら~ってゴッチが言ってるのを聞いて、これは確かファンクラブの中のどれかだ…!って覚えてた自分すごい、ってくらいやっぱりこのアルバムが大好きなんですね。
静かに、こうやって終わる感じ。懐かしさと新しさと。激しいだけがロックではないのだとアジカンの曲はいつも教えてくれる。


アンコール1曲目は建ちゃんボーカルの新曲!
アジカンの王子って紹介されててめっちゃ笑った!キャーかわいい!
エンジェルボイスすぎて恥ずかしくなるから「嘘とワンダーランド」いつも飛ばしちゃうんだけどやっぱり可愛い声。

次の曲がね「海岸通り」で緩みきった涙腺は大変でした。
春らしい曲といえば、この曲だもんね。色んな海岸の景色を浮かべてしまう。
どの海にも毎年毎年当たり前のように春がやってきますように…。
ラスト「君という花」は楽しく笑って終わることができました!

最近はバンドの音が鳴る会場へ行く機会が減ってしまったんだけど、ここへ足を運ぶたびにやっぱり原点だなあ、ホームだなあって安心感がある。
身体にぶつかってくるギターの音、足を掬ってきそうなベースの音、胸を打つドラムの音、耳を伝うボーカル。
目を閉じていてもたくさん伝わってくるこの空気感がやっぱり大好きだなあって思う。