交わした約束 忘れないよ

魔法少女まどか☆マギカの劇場版、新編・叛逆の物語を観てきました。
わたしが映画の公開日からあまり間髪入れずに観に行くなんて本当に珍しい…!
ちょうど公開記念で前作の映画がやってて、それを見てたら行きたいって欲がうずうずと。製作者側の思う壷ですな。

ネタバレってほど深いものは書かないけどネタバレ注意!!


最初から違和感はすごくあったよね。
だからずっとこれって誰かの夢の中のお話なのかなあって思いながら途中まで見てたの。
こんな未来だったら幾分良かったのにな、という誰かの夢。
違和感を紐解いていくほむらちゃん、違和感に気付く杏子ちゃん、夢をそのまんま具現化したようなマミさん、そして何か知っているようなさやかちゃん。
本当はみんな忘れているはずのまどかがここにいるということ。
少しずつアニメでの結末との矛盾を解決していくと、あ、これってあの子が夢見てた未来なんだなって分かってしまって。その瞬間とても切なかった…。
理解して納得してたつもりでも心の奥底ではやっぱりまどかを諦めきれなかったのかなって。

友達だからとか、約束したからとか、好きだからとか、それを全部ひっくるめて歪んでしまった大きすぎた愛の形がほむらちゃん。
魔女になってしまったときはただ悲しいとか寂しいの感情でいっぱいだったけど、それすら超えてしまったんだよね…。
魔女化してしまって、まどかのために絶望したままマミさんたちに討たれようとしてたときのほむらちゃんを見てるときは凄く悲しくて泣いてたんだけど、お迎えにきてくれた円環の理であるまどかを引き込むときのほむらちゃんの顔は凄まじかったですね…。怖すぎて涙引っ込みました(笑)。
ほむほむの言ってた通り、愛なのかな。会いたかったから対極の存在になってまでも傍にいたかったのかな。
キュウべえはいつだって人間の感情は面白いって言って観察してたけど、最後にはその感情がやっぱり難しいし干渉するには危険だって珍しく折れてたけど、それくらい感情って屈折するものってことなんだよね。ほむらちゃんがその例として。
びっくりすることは多かったけど、最後の最後のシーンは思い出すと胸がぎゅっと締め付けられる気もします。
ほむらちゃんの夢は、幸せな夢だったかな、悪夢だったかな…。

こんなにももう一回観たい!ってなった映画はまた久しぶりな気がする。
頭の中にハテナ飛び交いすぎてそれを整理するためにもね!
映像としてもほんと素晴らしかったなあ。
ナイトメア戦、魔女との対峙、あと魔法少女たちの変身シーン。どれも素敵だった!
変身シーンはなんだから
ニヤニヤしちゃった。特にさやかちゃん。くるくるしてて可愛かった!
それにしても弾けすぎてて面白かった。でもヲタにとってもアニメ放送時に見たかった光景の一つだよね。

私たちも望んでいた世界なのかも。この叛逆の物語の前半は。
わたしはやっぱりマミさんが好きなんだけど、マミさんは頼れる先輩でとても強くておっぱい大きくて…!って感じだったんだけど衝撃のマミっちゃったシーンがね。
あの話でより引き込まれたとこはあるけど早々に退場してしまったのは悲しかった。
だから今回マミさんのアクションシーンが凄く多くて嬉しかった!それだけで泣いた!!
マミさんは強くて気高い人。そうであるが故、それを保とうと更に強がってしまって少しつつくと崩れそうなくらい脆いところもある人。
ほむらの作り出した世界の中では、因縁のあるお菓子の魔女であったベベとずっと一緒にいる設定だったんだけど、知らずとはいえ大切なパートナーとして接していてほむらちゃんがベベを疑って襲っていたときもずっと庇ってて。
前のマミさんの結末を知っていても愛しくなる二人だなあって思って見てたなあ。なぎさちゃんも可愛かった。
わたしのマミさんへの愛が通じたのか入場者特典の色紙がマミさんだったので泣きそうになりました…。

あともう一つ嬉しかったのが杏さやの多さ!!!!
これも望んでた世界だったよね。
手をぎゅっとするとこ泣いた。ほむらちゃん魔女化あたりまではほんと泣いてばっかりだ(笑)。

なんか感想って書くの難しいね。
でも物語としては完結した感じはするけど、まどかとほむらちゃんに救いはあったのかなあってのは考える。
まどかは幸せだけど忘れてるだけだし、ほむらちゃんは…?
言わばまどかの望んだ幸せを裏切って自分の望む世界に書き換えちゃったってことだしね。

結論、もう一回観たい!!!!